庭の作庭にあたり一番大切にしていることは、現状あるものを利用することです。
新しく買ったものは綺麗で気持ちいいと感じる方が多くいらっしゃいますが、
庭に関してはそうではありません。
樹木でも自然石でも加工された石材でさえも歳月を経ていいものになります。
ここでいいというのは庭に馴染むということです。
ちょっと傷ついていたり汚れていても
それは庭に据えられた時に優しさに、落ち着きに繋がります。
庭の一番大切な要素は覆い包んでくれるような落ち着き、
また、新築のお庭に関しましては、家主の方の親戚であったりお友達であったり
ご縁のある方から譲って頂けたりしますと、
より庭に対しての思いも強くなりいいものに仕上がっていきます。
このように私たちは単に庭を作るのではなく、
お客さんのご縁であったり所縁のあるもの
または考えをもとに作庭することを心掛けています。